なぜセロトニンの産生能が低下するのか。そのメカニズムについての研究が非常に遅れています。薬品の研究開発に、膨大な時間と費用がかかっているのにもかかわらず、根本的な問題には手があまり着けられていません。
そのメカニズム(物質レベルで)は、二つの障害が予想されます。
@代謝過程の障害
Aシグナル回路の機能的な障害
@代謝過程の障害
セロトニンは、アミノ酸のトリプトファンから、5−HTPになり、セロトニンになります。この代謝は、セロトニン神経細胞の中で行われます。
この二つの代謝の過程で、二つの酵素が働いています。
トリプトファン→(トリプトファンヒドロキシラーゼ)→5−HTP
5−HTP→(芳香族-L-アミノ酸デカルボキシラーゼ)→セロトニン
抗うつ薬に治療抵抗性の患者さんで、血中セロトニン値が極端に低い人の血中トリプトファン値を測定しても、ほぼ基準値にあります。
つまり、セロトニンの産生障害は、上記二つの酵素の障害があることが予測されます。
ここに、分子栄養療法の可能性があります。
酵素の障害は、その産生に関与しているDNAやフリーラジカルなどによる障害など、何らかの機序が考えられます。
Aシグナル回路の機能的な障害
セロトニン神経には、複雑なシグナル伝達の機構が働いており、刺激の促進系や抑制系が考えられます。またそれに関与するレセプターの性格と数も関与しています。
これらについては、まだ十分な解明はなされていません。
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