栄養医学の実践





細胞間情報のコミュニケーション物質
「糖鎖」とは文字どおりさまざまな糖の分子が複雑につながったもので、これが生体内で非常に大切な働きをしていることが最近の研究で分かってきました。
「糖」といえば砂糖などのような甘いものを連想しがちですが、たんぱく質や脂質と同様に生体の一つの構成要素です。
生化学的には生体のエネルギー産生過程の働きとして長いこと認識されてきました。しかし近年分子細胞学が急速に発達してから、「糖」はそれが鎖状につながることによって、細胞間の情報のやり取りの識別を行うことによって非常に多様な生命情報の役割を担っていることが分かりました。
ホルモンの作用、免疫反応、体内物質の運搬などさまざまな部分で生命情報の鍵として働いています。



糖には、分子量によって、単糖類、二糖類、多糖類などの分類方法があります。基本的な糖の構成成分は単糖類です。
単糖類は、自然界に約200種類くらいあると言われています。教科書『ハーパー生化学』によれば人体には現在約8種類の糖が記載されています。
グルコース、ガラクトース、マンノース、フコース、キシロース、N−アセチルグルコサミン、N−アセチルグルコサミン、N−アセチルノイラミン酸の8種類です。
これが糖鎖の形成要素となります。


人体のすべて細胞間の情報や、免疫に関与している物質、ホルモンの作用にすべて糖質栄養素がかかわってします。ですから糖質をきちんと摂取することが、健康の維持や増進に欠かせません。しかし、現在のような食環境の劣悪な中で、8種類の糖質栄養素を摂取することは困難です。
日常生活のなかで摂取されている単糖は、グルコースとガラクトースが主ですがほとんどがグルコースに偏っています。昔の食事とことなり他の糖質の摂取が困難になっているのです。そのためにさまざまな健康障害や病気が発生しています。
生体は、他の単糖を作るためにさまざまな酵素や反応過程をとおしてエネルギーを消費します。
糖質栄養療法とは、8種類の単糖栄養素を経口的に摂取し、生体内の糖鎖を非常にスムーズに速く形成させることによって、細胞の修復機能や生体の治癒機能を高めることによってさまざまな疾患や症状を改善させようとするものです。

関連リンク
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